Raia


あたし、母に勘当されちゃった。

家から追い出されちゃったの。

19の夏でした。

家から出て行く時、いつものように玄関までお見送りしてくれたよね。

あたし、しゃくりあげて泣いた。

ライさんの頭撫でたらいつものように気持ち良さそうにゴロゴロ言うんだもん。

さよなら、ライさん、お母さん、妹って思った。

死んじゃう位胸が苦しくて、電車乗りながら号泣して変な子って思われたよね。



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