君が罪なら俺は罰を受け入れる

『あ………ありがとう』








あたしは俯いたまま、彼にお礼を言った。








『は、どうしたの？


　なんかやっぱり今日の山下、おかしくない？』









『そ、そんなことないよ…』









そんなことない。




いや、あるかも………








でも、だって。





面倒くさがり屋だからさ、ついつい小原に片付けさけさせちゃうけど。



やればあたしだって片づけが出来るんだって見直してもらいたいし？








いつもは適当にしか言わなかったけど。



あたしだってちゃんと感謝の想いがあること、それを伝えられる人間だってこと、知ってもらいたいし。











ちょっと前までのあたしを改め、少しずつ君の前で変わっていきたいとか思ってる。








そういうのを人はー………















『……いや違うし！あたし、そんな無謀な恋なんて始めるな！』











『は？え、山下何言ってんの？てか山下、やっと好きな奴出来た？』













『好きな人なんているかー！』








例えこういうのを恋とか言うのだとしても。




あたしはまだこういうのを恋なんて認めない。







多分、絶対に。




















END