君が罪なら俺は罰を受け入れる
(いやいや俺はお前が好きだし!)
(てかお前以外を好きになるとかないし!)
『今はたまたまいい女と巡り逢ってないからだけど、いつかは俺だってちゃんと恋愛したいし、まぁ…彼女とか、結婚とか?そういうのも考えていきたいけどな』
『………だよね。小原だっていつかは素敵な女の子と出逢って、すっごいラブラブな恋人になって、それで結婚とか……するよね』
『………てかさ、なんで百合が落ちてんの?』
(俺がどんなにお前を想ったって、今のお前には元彼しかいないくせに……)
なんでそんなお前が俺の前で俯く?
『ねぇ……小原。
すっごい勝手なことだって分かってるんだけど。
私が幸せになるまで、ううん、私が小原なんて必要ないって思えるくらい幸せになれるまでは誰のものにならないで……?』
懇願するように、必死な目で俺に訴えてくるバカ女。
(なんで俺はお前に必要ないって言われるまで、一人でいないといけないんだよ……)
心ではなんて理不尽な申し分だと思う。
好きな女からの言葉だからこそ、余計にそう思ってしまう。
『私が幸せになれるまで、小原……ずっと私の慰め役でいてね?』
こんなお願い、俺にとってなんの得があるのか分かったもんじゃない。
いや、むしろ俺に得するものなんてないだろ、どう考えても。
けど、俺はいつもこうなんだー……
『ま、お前は俺しか慰めてくれるありがたい友達がいないみたいだし?
お前の幸せを見届けてから、いい女を探すとするよ』