君が罪なら俺は罰を受け入れる
俺は自分のスマホを取り出し、バカ女に向けてメッセージを送る。
【映画終わったら、行ってこいよ】
俺が送ると、それに遅れてバカ女が俺のメッセージを読む。
俺のメッセージを読み、バカ女は勢いよく俺の顔を見つめてきた。
それはまるで“どうして”と聞いているかのような、そんな顔で。
【さっきの顔、あれ見た時、まだお前が元彼さんのことを引き摺ったままだって分かったから。
後悔しないように、別れたくないならちゃんとその気持ちを言って来い!】
今は上映中。
話すことなんて周りの迷惑にしかならず、俺はそうメッセージを送った。
そのメッセージをバカ女はすぐに読み、そして再び俺の顔を見つめてくる。
でも、すぐにその顔はスマホの画面に変わりー……
【無理】
と、短いメッセージが返ってきた。
【なんで?】
俺は負けじと短いメッセージで担当直入に聞く。
【だって元彼には新しい彼女がいるんだよ?
私が本当の気持ちを話したら、元彼は困るし。
それに私のこともウザいって思うよ、きっと】
そのメッセージの後、バカ女は俺の顔を見つめてきた。
今にも泣き出しそうな顔で、俺をじっと見つめてくるバカ女ー……