君が罪なら俺は罰を受け入れる
『きっと覚悟はしていたと思いますけど、百合も。
多分、今、英人にボロクソ言われて傷心ですから。
百合を落とすなら、今だと思いますよ、百合の友達さん。』
そう言って友達は元彼の元へと歩き出す。
『………もう二度と会うこともないと思いますけど。
このまま英人とも何も話さず、の方がいいと思いますよ?
英人にとったら小原君は怨みの対象、でしかないですから……』
背を向けられ、最後に放たれた言葉が俺の胸を鋭く突き刺す。
『…………ご忠告、ありがとうございます』
友達は振りかえることもなく、元彼の所に向かう。
俺の言葉が聞こえたのか、聞こえてなかったのかは分からない。
俺がただ茫然と元彼とその友達が場内を出て行くのを見ていると、ポケットの中のスマホが揺れ出す。
取りだしたスマホ、画面を見ればバカ女からのメッセージが届いていてー………
『……………小原、来て、か…………』
それはアイツのSOS-………
俺は勢いよく座席から立ち上がり、バカ女の元に電話をかけた。