君が罪なら俺は罰を受け入れる
『俺だって、変えなくていいなら変えたくない。
でも……百合が誰を求めてて、誰を必要としているのか、それが一目瞭然ってほどに分かるんです。
そんなん分かってて……百合の想いを無視して……俺にはそんなこと出来ない』
きっと、本音を吐けば、元彼しか見えていないバカ女を想い続けることが苦しいからかもしれ
ない。
それでもやっぱり、好きな女には、好きな女だから笑ってて欲しい、幸せでいてほしい、そう……思っちゃうんだよ。
『本気で言ってます?
浮気して、挙句自分を捨てた男を本気で必要としてると思います?』
『浮気されても、浮気相手を選んでも、それでもアイツはバカだから……だからあなたを求めてるんだと思います。
だからアイツは泣いてるんじゃないですか、別れたくないって……あなたに伝えたんじゃないですか……』
俺の言葉に元彼の返事はなく、ただ溜息だけが吐き出された。
『……お願いします。
バカ……百合とヨリを戻してやってください…!
アイツを……幸せにしてやってください…!』