君が罪なら俺は罰を受け入れる
『………私、小原と会えなくなって、小原のこと探したの。
職場も変えて、携帯も変えて……もう小原と繋がること出来なくなっちゃったから。
それでも……どうしても小原が私には必要だったから。
どうしても会いたくて……どうしても小原に伝えたいことがあって……』
『……なんで百合が俺を探すんだよ…?
俺は……百合の傍に居ちゃいけない。
俺が百合の傍にいたから……櫻井さんを不安にさせて…それが原因なんだよ、櫻井さんの浮気の原因は!』
なんで……
俺がお前の傍にいたいと、
例えそれが友達という関係でもいい、それでもお前の傍にいたいと願ったから。
お前と櫻井さんが別れればいいって……そう、本気で俺は思ってたから。
お前から櫻井さんを奪ったのは、遠ざけたのは、この俺なんだよ………。
『違う、違うよ、小原……。
私がいけないの、私がいけなかったの。
小原は何も悪くないんだよ……?』
訴えるような目で話すバカ女に、俺は視線を逸らす。