君が罪なら俺は罰を受け入れる
おまけ
一通のメッセージが届いた朝に。side英人
朝刊を郵便受けに取りに行くこと、それは俺の毎朝の仕事。
別に俺が世の中の出来事に関心があるとか、そういう理由じゃない。
ただ理由を述べなければならないならー……
『英ちゃん、今日もありがとう♪』
そう言って、嬉しそうに微笑みながら朝刊を受け取る、コイツの為。
『いえいえ、朝晩の冷え込みが厳しくなってきたからな。
今日も昨日の雨の水たまりがカチンカチンに凍ってて、大事な彩華が転んだらそれこそ大変だろ?』
俺はそう言って、空いた手で彩華の膨らんだお腹に手を置いた。
俺が手を置くと同時に、その膨らんだお腹は面白い動きを見せる。
『あ、英ちゃん、見て!
この子、パパに触ってもらえるのが嬉しくて、朝から元気に動いている!』
ーーそう、彩華は臨月を迎えたばかりの体。
もともと付き合ってる頃から顔つきは穏やかだったけど、妊娠してからは更に顔つきが穏やかになった。
まるで聖母マリア、みたいなー……