君が罪なら俺は罰を受け入れる
『それはただの同情だろ?
傷つけて申し訳ない、みたいな偽善者的発言だろ』
もう一人の男の言葉に、彼氏だった奴は缶コーヒーを握りしめているようだった。
その行動の意味は、その行動を取った、その裏にある思いはなんなのか、もちろん俺が知る由もなく、ただ俺は彼氏だった奴を見つめていた。
『………だよな。自分でも思うよ。
他に好きな奴が出来たとか言って、一方的に別れを告げて、アイツの言葉を何一つ聞かなくてさ……そんな俺に出来ることと言えば二度とアイツの前に現れないってことだって…。
けど……なんか心配なんだよ、俺がいなくてもアイツ……』
『酷な話だけど!でもお前が気に掛けたところでヨリは戻せないなら意味がないだろ?』
その言葉に彼氏だった奴はもう一度だけアイツのいる公園に視線を向けた。
『でも、やっぱ行ってくるわ………』
彼氏だった奴はそうポツリと言った。
俺、直感でこいつの本音を悟った気がする。
まだアイツのことも好きなんだ、とー……