君が罪なら俺は罰を受け入れる
『俺が悪かったんだし、顔くらい上げれば?』
低すぎない彼の声が私の頭上に降りかかってくる。
私だって出来ることなら“ほら、私が合ってたでしょ?”くらい、言ってやりたい。
私だって出来ることなら、きちんと顔を向けながら人と話してみたい。
でも、無理。
『まぁ、本当ごめんな。しかも俺、隣の席だし』
彼はそう言うと、どうやら私の左側の席が自席らしく、その椅子に座った。
私は恐る恐る左側の方に視線を移す、すると彼は彼の左側にある窓から外を眺めていた。
何やら溜息みたいなものが聞こえ、更に私の胸はドキドキそ鳴り始めるー……
(どうやら私の隣が嫌みたい………だな……)