本が大好きなんです。
「これ返します。」

いつもいる図書委員の人…

確か同い年で図書委員長だった気がする。

「はい、お預かりします。」

眼鏡をかけていて図書委員っていうのが似合う落ち着いた雰囲気の男の人だ。

「どうしますか? もう一度借りますか?」

「いえ、読み終わったんで大丈夫です。」

私がいつも返却期限の日に返して借り直すことを分かっての質問をしてくれたのが嬉しかった。

「あれ? それって…」

彼が直前まで読んでいた本、
それはシェイクスピア作品の中で最も有名であろうロミオとジュリエット。

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