もう一度、恋をしてもいいですか?
園庭にある正門から
保育園内に入ろうと鍵を
開けていると
その姿を見つけた華代と大輔が
「まちちゃーーん!!」と
いう声とともに大きく手を
振っている姿を見つけた。
園内に入り、
二人の下駄箱の前で
待っていると
先生とともに降りてきた二人が
駆け寄ってきたので
真知は子どもの目線に合わせて
膝をつき笑顔で
両手を大きく広げて、
二人を抱きしめた。
「かよちゃん、だいちゃん、おかえり~。
ほら、二人とも、靴持っておいで」
と促し
その間に保育園での様子を
先生から聞き
華枝に伝えるべく記憶しておいた。
二人も
靴に履き替えて3人並んで
先生に向かって
『先生、さようなら』
と挨拶をして歩き出した。