もう一度、恋をしてもいいですか?

それだけ
堂々と『キスマーク』をつけ
仕事をするイケメン店員が
注目の的にならない訳もなく


綾は、
即座にそれ見つけてきて

「ねっ!!!桜介さん、
ついに彼女ができちゃった
みたいなんですよ!!

ちょっとショック!!
でも、仕方ないですよね~~

あんだけ
カッコイイんですもん!!」

と機関銃のように話す綾に
真知は何も言えなくなり

「そっ・・そうなんだ・・・」
と返事をした。


そのぎこちない返事に
綾はすぐさま反応し、

「あっれ~~??真知さん!
なにか知ってたりします??」

と探りを入れてきた。

別に付き合っていることを
隠しているわけではないが

そういうことが
一段と苦手な真知は
黙りこくってしまった。


「まっ、いいんですけどね。
キスマークも愛の証ですから!

それにあれだけ堂々としてたら、
かえってカッコイイですよ~

彼女さんが羨ましいな~」

と真知の方に視線を送りながら
綾は言った。
< 132 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop