もう一度、恋をしてもいいですか?
それだけ
堂々と『キスマーク』をつけ
仕事をするイケメン店員が
注目の的にならない訳もなく
綾は、
即座にそれ見つけてきて
「ねっ!!!桜介さん、
ついに彼女ができちゃった
みたいなんですよ!!
ちょっとショック!!
でも、仕方ないですよね~~
あんだけ
カッコイイんですもん!!」
と機関銃のように話す綾に
真知は何も言えなくなり
「そっ・・そうなんだ・・・」
と返事をした。
そのぎこちない返事に
綾はすぐさま反応し、
「あっれ~~??真知さん!
なにか知ってたりします??」
と探りを入れてきた。
別に付き合っていることを
隠しているわけではないが
そういうことが
一段と苦手な真知は
黙りこくってしまった。
「まっ、いいんですけどね。
キスマークも愛の証ですから!
それにあれだけ堂々としてたら、
かえってカッコイイですよ~
彼女さんが羨ましいな~」
と真知の方に視線を送りながら
綾は言った。