もう一度、恋をしてもいいですか?

ひとまず
華枝が助け船を出してくれて
洋介は、
仲川家で預かることとなった。


本当に洋介は
自分の子どもなのか
はっきりしないままだったが

ただ1つ言えるのは、
奈津子とは昔、
1度だけ関係を
持ったことがあることを
桜介は思い出していた。


桜介は、
他人の耳から入る前に
真知ときちんと
話さなけばならないと思い、

その日の夕方、
話があると言って、
駐車場に真知を呼び出した。


いつもの桜介の様子とは
違うことに
真知は気が付き、

車の中に招きいれ、
桜介の話にじっと耳を傾けた。

桜介は話の最後に
こう付け加えた。

「どんな結果であっても
俺は真知と別れたくない。

これは自分の勝手な
想いかもしれないが・・」

と伝えた。


真知は驚きと困惑の中で

「桜介、わたし・・
待ってるから、ねっ。」

と、この一言を振り絞るのに
精一杯だった。

そして
洋介のことが解決するまで
桜介には逢わない、
連絡も取らない方がいいと提案し、

しぶしぶ桜介も

それを受け入れた。




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