もう一度、恋をしてもいいですか?
真知は自宅につくと
部屋の明かりもつけないまま
ぼーっと考え事をしていた。
すると自然と涙が溢れ
大声を上げて泣いた。
泣いていると
スマホの明かりに気が付き
電話を取る。
相手は
華枝で心配そうな声で
真知に語りかけ、
ゆっくり話を聞いてくれた。
華枝に
全て胸の内を話した事で
真知も落ち着きを取り戻し、
「もう大丈夫!
どうもありがとう」と
お礼を言って、電話を切った。
こうして
自分から気持ちを
表に出せるようになったのも
桜介と出逢ってから。
真知も気がついていた。
守られているばかりじゃなく
自分も誰かを
守れるようにならなければ・・と。