もう一度、恋をしてもいいですか?


次の日の朝、
真知が出勤すると

いつものように華枝が
先に仕事を始めていた。

「おはようございます」
と声をかけると

「おはよう、真知!」
と返事があり


そのまま真知は
店長としてではなく、
友達の華枝に言う口調で

「今日、時間あるかな?
話したいことがあるの」というと


華枝も
「うん、大丈夫よ。
どこ行こうか。」と言った。

すると真知は

「ありがとう、人目を気にせずに
ゆっくり話したいから
ウチに来てもらえると嬉しいな。」

といって、作業部屋に入った。

華枝は、何かを感じ取っていた。

いままであんなに
辛い目に遭ってても
決して弱音を吐くことなく
助けを求めて来なかった真知が

『話がある』ということは・・・

嫌な予感がしてならなかった。

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