もう一度、恋をしてもいいですか?
華枝は
「ヒック・・ヒック・・」と
泣きじゃくりながら聞いた
「真知は・・
どこへいっちゃうの?」と
「まだ決めていないよ。
自宅はこのままにしていく。
場所も決まったら、
ちゃんと華枝に連絡するから
安心して?」
と言うと
華枝が・・・
「場所はどこでもいいの?」と。
「うん・・・なんで?」
と真知。
「ヒック・・ヒック・・・
じゃあ、わたしの両親のところへ
行くのはどう?
わたし・・・
真知が知らないところへ
行っちゃうのは、やだよ・・・
だから、お願い真知。」と。
真知は、
全く予想していなかったので
「おじちゃん【華枝父】と
愛子さん【華枝母】に
迷惑じゃないかな・・」というと
華枝は
「真知が行くって言ったら
2人ともすごく喜ぶと思う。
わたしからもお願いしておくから
行き先は・・
北海道にして?お願い。」と。
真知にとって
願ってもない提案で
「華枝・・ありがとう・・
また華枝に頼っちゃったよ・・
ごめんね・・」と
我慢していた涙が
ポロポロとこぼれた。
華枝は
真知の背中をさすりながら
「そんなことないから・・
もう泣かないで・・
赤ちゃんがびっくりしちゃうよ・・」と
二人して泣いた。