もう一度、恋をしてもいいですか?
新たな・・一歩
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真知を失ってからの桜介は
笑顔と正気を失っていた。
毎日、仕事は
割りきってこなしているものの
心ここにあらずの日々。
真知と一緒にいた頃の桜介とは
見る影もなく、少し痩せて
大地の心配の種となった。
真知の代わりになる人はいない、
十分にわかっていたはずなのに、
あの時、真知を一人にした。
あんなに大切な人だった
はずなのに傷つけて、
辛さを味あわせてしまった。
真知を守る、って言ったのに
何も守れなかった自分に
嫌気が差し、自信もなくし
自分が存在している意味・・
を見失っていた。
桜介は今まで味わったことのない
感情と戦い苦しんでいた。