もう一度、恋をしてもいいですか?
「こんな自分がいまさら
迎えに行ってもいいものか・・・
真知に合わす顔がない・・」
と嘆く桜介に、
大地は苛立ちを隠せなくなり
「お前、
そんなに小さな男だったんだな。
正直、がっかりだわ。
ホント、残念な男、情けないね。
真知ちゃんを幸せにする
って大口叩いのに、
あれは嘘だったんだな。
真知ちゃんがどんな思いで
一人になったか、
いま彼女がどんな状況なのか、
一度、行って、
お前の目で確認してこい。
お前にはその責任がある」と
大地には珍しく
早口で捲し立てた。
そんな大地の表情に
華枝も驚きを隠せず
途中で止めに入ったが、
大地は静止を振り切り、
桜介を罵った。
そんな大地に
さすがに桜介も驚きを隠せず、
静かに聞いた。
「華枝ちゃん、
居場所を教えてくれ・・・」と。
「真知ね、いま北海道にいるの」と
華枝が言うと桜介は驚き
「なんでそんなとこに?」と。
聞かれたので、
華枝の両親の話をした。
「桜介さんがどうするかは
わからないけど、
わたし、ちゃんと伝えたからね」と華枝。