もう一度、恋をしてもいいですか?

そしてようやく一言・・

「桜介・・・」

仕事中だったことを思い出し

「あっ・・えっと・・・
こちらに・・どうぞ!」

と案内する。

真知の異変に愛子も気が付き

「大丈夫?ちょっと奥で休む?」と
声をかけたが

「ううん、大丈夫」と真知。

そして桜介のもとに
お冷を運ぶと

桜介が口を開いた。

「あとで少し話せる?」と・・

真知は無言でうなずき、
仕事に戻った。

桜介もすぐにカレーを注文し
始終、真知の姿から
目が離せなくなっていた。

真知もその視線に気づきつつ
仕事を疎かにするわけにもいかず
テキパキと働く。


そうして・・・
桜介は、ようやく気がついた。

大地がどうして
あんなに強い口調で
「とにかく行って来い。
お前には責任がある」
と言った言葉の意味を・・・。


ランチタイムも終わり
真知は愛子に・・簡潔に話をし、
夜の営業はお休みをもらった。

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