もう一度、恋をしてもいいですか?

「あと・・
一つ確認したいんだけど・・」と
桜介が言うと

「なあに?」と真知。

「あのランチの時、
俺を店に入れてくれた人って・・」

「あぁ!健ちゃん?」

「そう・・
あの人、真知のなに?」と。


「何って・・。
わたしがシングルマザーになるって
分かってから、

ずっと
『自分が子どもの父親になる』
って聞かなくて・・・」と。

桜介の心配は的中。

「手遅れにならなくて
よかった・・」と
ほっと肩をなでおろし、桜介が呟いた。


「手遅れなんて。
わたしには、健ちゃんと
どうにかなるっていう道は
なかったんだけど・・」と笑った。


それから2人は
夜の営業を終えたおじちゃんと愛子に
挨拶をしに行くことにした。


< 177 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop