もう一度、恋をしてもいいですか?

~♪ピンポーン♪~

玄関のチャイムが鳴ると
二人は一斉に

「あ!お父ちゃんだ!!」と
走って駆け寄り
抱きつき大地を迎える。


真知もすかさず
『おじゃましてます』
と声をかけると


「そんな他人行儀なー。
真知ちゃんは家族同然なんだから
いつ居てくれてもいいんだよー。

いつも悪いね、華枝がこきつかって。
今日もアイツ、真知ちゃんに
お迎え頼んだなぁ~全くぅ!」
と少々ご立腹だが、


「いいんですよ、大地さん。
華枝は仕事に入っちゃうと
なかなか抜けられないの
昔からわかってますから」
と真知が、フォローすると、


「そうなんだよね、真知ちゃん
ま、そこが華枝のいいとこでも
あるんだけどねー」
と堂々と大地に惚気られてしまった。


ホントにこの人は、
華枝を大切に想っているんだなぁ、
というのが、常に滲み出ている。
お互いに尊敬し、お互いに尊重し、
お互いを高め合える二人。


夫婦の素敵なかたちを
目の当たりにでき、
こちらまで幸せになれる。

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