もう一度、恋をしてもいいですか?
・
「かんぱーい!」
の声と共に
桜介の歓迎会が始まった。
テーブルの上には
大地が作った
鶏の唐揚げ・
ピラフにサーモンのマリネ・
ゆで野菜のバーニャカウダに
おつまみのアラカルトクラッカー
子どもたちには
オムライスと
野菜たっぷりのスープと、
ちょっとした
お子さまランチみたいな
盛り付けがされていた。
華枝もお店を
従業員にまかせて
同じテーブルにつくことができた。
久しぶりのお酒を口に運びながら
華枝は
「いや~桜介さん、久しぶりね!
元気にしてた?相変わらずいい男!!
でも・・
さすがに大地には負けるわね~」
なんて言いながら
若干ノロケてみせた。
それに負けじと桜介も
「華枝ちゃんもすっかり店長と
お母さんが板についちゃって~」
と返す。
「そりゅあ~
強くもなりますよ!
だって、一度に二人も子ども
産んじゃったんだもん。
肝っ玉母ちゃん街道、まっしぐらですわ」
「そうだよな・・
そのちっこい体から
二人だろ!?母は強し、だな!
『子どもが生まれた』
って大地から連絡が来た時は、
俺もびっくりしたもん。
でもさ、かわいいな、この二人。
大地と華枝ちゃんがそのまんま
ちっこくなった感じでさ」
「でしょでしょ!もっと言って!
可愛いでしょ~ウチの子たち。
でもね、さすがに一人じゃ
二人同時の子育ては、
絶対ムリだったな・・・
大地と真知のおかげで
ここまでこれたんだもん。」
と華枝が話すと・・