もう一度、恋をしてもいいですか?
その言葉に大地と華枝は
顔を見合わせ
「おまえ…どうしちゃったわけ?」
と大地が声をかける。
「どうしたの?桜介さん。
子ども欲しくなっちゃった?
なんなら、
桜介さんも子ども産んでみる?」
と、華枝が茶化すも
そんなことに
耳を貸さずに話を続けた。
「だってさ、あの二人は
おまえたち夫婦の血を
受け継いでるわけだろ?」
というと
大地が
「まぁ、そうだわな・・
むしろ他人の血が入ってたら
大問題だが・・」というと
華枝は
「あったりまえでしょ!
なに疑ってんの?桜介さん!」
と少し強い口調で抗議した。
桜介が
「いやー。華枝ちゃん
そういうことじゃなくてね。
自分のすごく大切な人と
自分の血を受け継いで
この世に産まれてきてくれた
我が子ってさ、
何ものにも変えられないよなー」
と静かに話した。