もう一度、恋をしてもいいですか?

「いつもネットの注文は
繁盛してるわね~

やっぱり
華枝ちゃんの先見の明と
真知ちゃんの手際の良さかしら」
と声をかけてくれた。


「いえいえ、わたしは
ほんのお手伝い程度ですから~」
と真知は答えた。


「そうそう!真知ちゃん聞いた?」
と柴田は、目をキラキラさせながら
話を始めた。


「『フルマーノ』に
素敵な男性が
働き始めたんですって!?

夕方、綾ちゃんが交代の時に
こっそり教えてくれたのよ~」と。


真知は少し考え

「あぁ、お昼のときも
そんな話してましたよ。

綾ちゃん、
『かっこいい!!』としか
言ってなかったから
よくわからないけど」

と返すと

「真知ちゃんは逢った?逢った?
どんな人だった???」と柴田も
興味津々。


しかし真知は相変わらず
興味もなさそうに

「ん??
わたしは逢ってませんよー。
もちろん、お目にもかかってませんよ。

この部屋から出たのも、
華代ちゃんと大ちゃんの
お迎えの時だけだから」というと



柴田は
「え~~っ。真知ちゃんも
そろそろ新たに出会いを求めても
いいんじゃないの~~??

わたしも
そのうちその素敵な殿方に
お目にかかれるかしら!
楽しみだわ~」と

コーヒを飲みながら、
なんだか嬉しそうにしてる。



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