もう一度、恋をしてもいいですか?
真知は
「そんなの悪いですから」
というと
桜介は
「僕と話をしたくないということ
でしょうか?」
少し寂しそうな表情になり
真知は慌てて
「いえいえ、そういうことではなくて
缶ビールをダースで買っちゃったので
重いと思います。
お話はしますが、自分で持ちます」
というと
桜介は
「あはは!男なんだし
これくらい、なんて事無いですよ。
でもあなたの細い腕が
赤くなってしまうのは
気になるので持たせてください。」
といい
真知は渋々折れ、
荷物を桜介に託した。
駐車場まで近いから
平気なのに・・
と思いながらも
こういうことを
スマートにできるところが
モテる秘訣なのかも。
という思いに駆られていた。