もう一度、恋をしてもいいですか?

すると
桜介が少しいたずら心を見せ
話し始めた。

「遠慮なんてすることないんですよ。
抱き合った仲じゃないですか!」

と。

真知は
『抱き合った』という言葉に
過剰に反応し

「だっ・・
抱き合ったってなんですか???
えっ?
誰と誰が抱き合ったんです??」
と少し慌てた。


「俺と真知さん♡」
というと返答に

真知は少々混乱しながらも
『僕』から
『俺』になってるギャップも
合わせて、ますます混乱し、


「えっ・・と・・
いま初めてお会いしましたよね?」
と聞くと


「ううん、初めてではないよ」
と言われ

ますます混乱し
真知は足を止めてしまった。


「ん・・・ん??
どこで・・ですか?」

「大地の自宅の玄関」

と言われて
ようやく思い当たる節を
真知は思い出した。


「あっ!あぁ・・・
あぁ・・!でもアレは
『抱き合った』
とはいいませんよね?

あの時は支えていただき
ありがとうございました」
と慌てて、

改めてお礼をいい頭を下げると


桜介は
「そんな頭さげないで。
それより俺のこと
覚えてなかった?」と聞くと


真知は申し訳無さそうに・・・

「はい・・よく見てなくて。
ほんとにごめんなさい」と。



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