もう一度、恋をしてもいいですか?
「俺さ、お前に・・
協力したくなっちゃったよ。」
とお酒も入った大地がこぼした。
「お前が
一人の女性と出逢って
こんなに変わるんだと
思ってもみなかった。
健気すぎないか?いまのお前」
というと
桜介は恥ずかしそうに
「そうか?」
と言うと、
「でも・・」と大地が続けた。
「最近、真知ちゃん
マスク外しただろ?
それによってだな、
真知ちゃんに気があるやつ、
多分増えてるぞ。
真知ちゃん、
店にこそ出てないが、
こっそり見に行ってる奴、
増えてるらしい。
華枝が言ってた」
というと
桜介は少し慌てた様子で
「!?なに?どこの誰だ?
ほんとか?それは!」
と聞いてくる。
「俺だって、華枝から
ちらっと聞いただけで
どこの誰とか、しらないよー」
と、大地は答えた。
「ま、お前もいつまでも
健気を貫いてると、
そのうち真知ちゃん、
誰かに持ってかれるかもな~」
と冷やかしつつ
「でも!これだけ言っておく。
真知ちゃんを泣かすな・悲しませるな!
不幸にするな!」
と、再度忠告した。
それを聞いた桜介は
「おいー。大地、協力してくれるのか
くぎ刺すのか、どっちなんだよ。」
と聞くと
「どっちもー」と大地は答えた。