もう一度、恋をしてもいいですか?

最初、華枝も・・、
桜介に釘を差したにも
かかわらず
心の何処かで桜介を
応援したくなっていた。


華代と大輔が真知と
保育園から
帰ってくる時間になると

桜介は店先に出てきて
遠くからその様子を
眺めている姿に

華枝は気づいており、

それがあまりに健気で
なんだか可愛らしく
思えていたから。


が、裏目に出てしまった。


探りを入れたつもりが
真知がここまで
『ない』というとは思わず、
「桜介さん、ごめん」と
心のなかでつぶやいた。


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