もう一度、恋をしてもいいですか?
・
「んも~~
泊まっていけばいいのに~」
という華枝のお誘いに、
「まだ電車もあるし、
朝は寝坊したいから、
帰る~
どうもありがとう!
今日は、とっても楽しかった!
大地さんによろしくね~」
といい
真知は、仲川家をあとにし
少し足元をふらつかせながら
駅に向かおうとすると・・
少しほろ酔いの
サラリーマンに声をかけられた。
「あの~お嬢さん~
これから飲みに行きません?
自分、もうちょっと飲みたくて・・
付き合ってくれません?」と。
見るからに
普段はとても真面目そうな人で
真知もお酒が
入っていたこともあり
警戒心も緩み、
もう少しなら、と思ったが
「これから電車で帰らなきゃ
いけないので、ごめんなさい~」
と答えると、
「いいじゃないですか~
少しだけ、
一杯だけでもいいから・・」
とお願いされてしまったので、
「じゃあ・・
いっちゃいますか~?」
と真知が答えると
嬉しそうな表情になる
ほろ酔いサラリーマン。
2人で並んで
歩き出そうとした時、
真知は後ろからグイっと左腕を
引っ張られ、少しよろけた。