もう一度、恋をしてもいいですか?
「不用心すぎる・・」
と桜介はいい
と真知の肩に手を置き、
向き合った。
真知は、
桜介のまっすぐな視線に
少し戸惑い、緊張した。
少しドキッとしたことを
桜介に悟られないように
視線を反らし
「えっと・・
終電来ちゃうし・・
わたし、帰りますね~~」
と来た道を戻ろうとした。
すると
「ね・・
俺たち付き合わない?」
と桜介が言った。
真知は
「えっ?なんで?」と
きょとんとした。
「なんで?って・・・
俺、真知さんのこと好きなんだ」
固まったままの真知。
「好き・・好き・・・ね・・
付き合うって・・・」
と言いながら
突然、
桜介から発せられた「好き」と
「付き合う」という言葉が
頭のなかをぐるぐると回り始め
真知はその展開についていけず
桜介の腕の中で意識を手放した。