もう一度、恋をしてもいいですか?
少しづつ、一歩ずつ・・
・
香ばしい珈琲の香りに
包まれて
窓からの差し込む陽の光に
目を覚ます。
微睡みの中、
真知はゆっくりと
目を開けて、
多数の違和感に気づく。
ここは・・どこ?
寝室?でも・・
自宅の寝室ではない。
メガネの在り処が
わからないから、
視界がぼやけてる。
見慣れないカーテンに
自分にまとわりついている
洋服の感触。
そしてこの香り。
いろいろと
違和感があるものの
頭が痛くて
すぐに体が起こせない。
するとリビングの方に
人の気配が。
「だれ?」
ようやく言葉を発すると
リビングの方から声がした。
「起きた~?」
男性の声だ。
それを聞いてますます混乱し
再び自分の体を確認する。
大丈夫、洋服は昨日のまま。
下着もつけてるし、きっと大丈夫。
自分に言い聞かせて、
ゆっくりベッドからおり、
リビングに顔を出すと・・