もう一度、恋をしてもいいですか?

「!?桜介さん?」


「大丈夫?気持ち悪くない?

昨日、相当、
お酒が入ってたみたいだけど。
コーヒーにする?
それともお水のがいいかな?」

と桜介。


「えっと・・・少し頭が・・
でも・・大丈夫です。
お水いただけますか?

わたし、なぜここに?」


思っていた通りの
真知の反応に桜介は
コップに入った
ミネラルウオーターを差し出し
ソファーに座るように促す。


自分もコーヒーの入ったカップを
手に持ち、真知の隣に座り・・


「あれ?やっぱり覚えてない?
ここは、俺の自宅。
昨日、俺たち付き合うことに
なったんだけど・・」

と少しいじわるをした。


「えっ!?なんで?
どこに付き合うんですか?」
と慌てる真知。


「あの・・『付き合う』ってね・・
お買い物に付き合うのとは
違うんだけど。
男女交際のことだよ、真知」


桜介のまっすぐな視線と
呼び捨てで呼ばれた自分の名前。


これは冗談じゃないんだ・・
と思い直し

「わたしは、
なんてお返事したのでしょうか?」

と聞くと、
昨日の一連の出来事を桜介は
全て話した。


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