もう一度、恋をしてもいいですか?
197センチもある背丈は
ひときわ目立ち、
慌てて大地が店内に呼び寄せた。
「あんなとこで
ぼやっと突っ立ってたら、
営業妨害だよ!
早く入ってこいっ・・」
「スマンスマン!
店構えがいかにも
下町って感じでさ・・・
ちょっとカルチャーショック。
でも内装は、
お前のセンスが光ってて
さすがだわ。今日からよろしく!」
そう言うと、
バリスタエプロンを付け
大地から店の説明を受けた。
仕事内容は、今までと
さほど変わらないな、と感じた。
開店すると同時にいつもの
お客さんが顔を出し始め
決して広くない店内は、
ほとんど席が埋まる形になる。
芳しいコーヒーの香りと
ゆったりとした音楽に包まれ、
各々の時間を楽むこととなる
ただ・・・
客層は高齢化している感じは
否めなかった。