もう一度、恋をしてもいいですか?

「じゃあ、華枝、
また明日、明日ね!」

と、真知は逃げるように
桜介の手を引いた。


その後ろ姿に華枝は

「また、明日ね!
真知、今度ちゃんと話してよ~~」

と声をかけた。

2人を見送った大地は


「俺たち、最初、
アイツに釘刺したじゃん。

真知ちゃんには手を出すなって。

でも最近のアイツ見てると、
応援したくなっちゃったんだよね・・」

と華枝に
申し訳無さそうに言うと


「わたしもそうなの。
桜介さん見てると、
健気すぎて、可愛くて・・。

昨日、真知にちょっと
ハッパかけちゃったんだよね・・」と。


「『やめとけ』っていっても
人のつながりってもんは、
他人には、
止められないもんなのかもな・・」

と大地は言った。

「そうね・・それにあの2人が
一緒になってくれたら、
わたし、嬉しいな・・」

と華枝も言った。


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