もう一度、恋をしてもいいですか?

一方、桜介は、

真知が朝まで
眠っていたベッドをみつめ
ひとつ、ため息をついた。


一晩、
女性と一緒に過ごして
なにもできなかったのは、
初めて、だった。

あんなに安心しきって
眠られたら、
なにもできない。


くっそー!
キスの一つくらいすれば良かった。

白く透き通る真知の肌に
少しでも触れておけばよかった・・


数々の後悔に襲われながら
桜介はスマホを取りだし


「無事に帰り着いた?
着いたら連絡ちょーだい」

と真知にLINEをした。


が・・・

いつまでたっても既読はつかず
夕方になっても桜介は
一人スマホとにらめっこしていた。
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