もう一度、恋をしてもいいですか?


お昼の『リビエラ』・・・


朝から入ってる従業員の
大前 綾【おおまえ あや】23歳が
お昼休憩のために、
真知のいる作業部屋に入ってきた。


テーブルの上に
お弁当を広げながら
綾が話し始める。


「ねっ、ねっ!
真知さん!見た見た??
わたしね、
久しぶりに拝んじゃったよ~~
ううん、拝んじゃったのなんて
初めてかも!!!!」


「ん??綾ちゃん?
何を?拝んだの?
素敵な仏像の本でも入ったの??」

と作業をしながら、
綾の話に耳を傾ける。


「ぶっ!仏像じゃないってば!
あのね、フルマーノに
かっこいいバリスタさんが
入ったみたいなんだよ~~!


それがね、背がすんごく高くて、
とにかくカッコイイの!!!
仕事が終わったら、
お茶しにいっちゃおっかな~

あんなカッコイイ人と
お近づきになれたら、どうしよ~
華枝さんに聞いてみよかな~
イヤン、どうしよ~~」




綾の周りにピンクのハートが
ふわふあと飛んでいそうな勢いで
興奮気味の綾。





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