もう一度、恋をしてもいいですか?
真知は、
ようやく目を覚まし、
一つ伸びをすると
辺りが暗くなっていることに
気が付き
慌てて洗濯物を取り込んだ。
「っくしゅん」
自分の体も
冷えていたので
お風呂に湯を張りながら
玄関に置きっぱなしにしていた
鞄からスマホを取り出した。
すると・・・
何件ものLINEメッセージ。
すべて桜介からのもので
『帰り着いたら、連絡がほしい』や
『途中で事故に遭ったんじゃないか』
『もしかして拒否されてる?』
一方的に何通も。
その様子がなんだか可笑しくて
真知もすぐに
「ごめんなさい、
家事を済ませたら、
うたた寝しちゃって・・
いま起きました」
と送ると
「そっか・・安心した・・
何度もメッセージ送っちゃって
こっちこそ、ごめんな」
と返ってきたので
「いえいえ。かえって
心配かけちゃたみたいで・・
ゆっくり休んでくださいね」
と送った。