もう一度、恋をしてもいいですか?
時計は
夜9時半を指しており
桜介が
「あっ!少しのつもりが
だいぶ話し込んじゃったわ。
そろそろ真知を家に
帰してあげないとな」と言い
「桜介さん、楽しくて、
すっかり長話しちゃいました」
と真知も返事をした。
「今度は、ご飯でもいかない?」
と桜介が誘うと
「そうしましょう。
すっかりお腹がへっちゃった」と
真知も笑った。
その笑った顔に桜介は
胸の高鳴りが収まらず
ぐっと我慢して、
助手席のドアを開け
「じゃあ!また、明日・・ね!」
というと真知も
「仕事終わりに
待っていてくれて
ありがとうございました。
おやすみなさい」と言い、
自宅へと車を走らせた。
真知の車を見送った桜介は
「あの笑顔・・反則だ・・
メガネとって
キスしちゃいたかった・・」と
顔に手を当てつぶやいた。