奴隷少女と我儘王子
「来るな! 『呪われた子』め!」
「『呪われた子』なんて、いなくなれ! お前のせいで母さんが病気になったんだ!!」
『呪われた子』それが私の呼び名です。
ーー私には名前がありません。
けれど、それは仕方のない事。
私の右眼は、生まれた時から普通ではありませんでした。
左眼は、どこにでもある蜂蜜色です。
けれど右眼は……何色でもありません。
勿論それは色が無いという意味ではありません。
ーー私の右眼は、色が定まっていないのです。
つまり、見る方向によって色が変化するのです。
「『呪われた子』なんて、いなくなれ! お前のせいで母さんが病気になったんだ!!」
『呪われた子』それが私の呼び名です。
ーー私には名前がありません。
けれど、それは仕方のない事。
私の右眼は、生まれた時から普通ではありませんでした。
左眼は、どこにでもある蜂蜜色です。
けれど右眼は……何色でもありません。
勿論それは色が無いという意味ではありません。
ーー私の右眼は、色が定まっていないのです。
つまり、見る方向によって色が変化するのです。