私の恋は、期限つき
そんな4月の終わりの日曜日。

久しぶりに大我さんとデートできることになった。


「ねぇ、お祖母ちゃん。
この格好どう?おかしくない?」

「まぁ、久しぶりだからって、張り切っているのね。十分かわいいですよ。新川さんも、惚れなおしてしまうんじゃない?」

「お祖母ちゃんたら、なに言ってるの?」

祖母の言われたことに照れて、顔を赤らめてしまう。

そんなときに呼び鈴が鳴った。

「ほら、新川さんがいらしたわよ。」

お祖母ちゃんにそう言われて、玄関へ向かう。

「大我さん。おはようございます。」

「凜さん。おはようございます。それでは、凜さんをお預かりします。」

「お祖母ちゃん。行ってきます。」

「はい。いってらっしゃい!新川さん、凜ちゃんをお願いしますね。」


お祖母ちゃんは、にこやかに言った。





久しぶりといっても、1ヶ月も経っていないんだが、とても長く感じていた。



「凜さん。」

「はい」

「なにか不安がありますか?」

車で走りだしてすぐに聞かれたことにびっくりしてしまう。

美香さんといい、なんでわかってしまうのだろう?







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