私の恋は、期限つき
俊司を連れて、会議室へ向かう。

「ケイトが来たら、ここに連れてくるから待っててくれる?」


「凛、俺ひとりで待ってるの?」


「当たり前じゃん、私、仕事あるもん。暇なわけじゃないんだよ。」


「そっか、そうだよな。」


「もう、頼りないな。いつもの調子で大丈夫だから、ケイトが来たら、立ち合うよ。もうすぐ来ると思うからね。」


少し心細そうな俊司を会議室に残し、事務所へ戻る。


「凛さま、おはようございます。」

「よっ!Morning。」


そこには、ジョージとケイトがいた。

「おはよう!」

明るく二人挨拶する。
「ジョージ、ケイトのお守りありがとう。」

「いいえ、お礼を言われることございません。」


『「凛、なに言ってるんだよ、お守りなんて必要ないぞ!」』

『「いきなり日本に来といてなにを言ってるんだか…」』

『「凛さま、そのくらいで、面談者がお待ちなんじゃないですか?」』


ケイトと言い会っていたら、ジョージに嗜められた。

そうだ、俊司が待ってるんだった。


『Come on』

ケイトを会議室へ連れて行った。



コンコン ガチャ

「俊司、ケイトを連れてきたよ。たしか、二人って面識あったよね。」

『Yes』

「ああ、以前、何度か会ったことある。」


「そうだよね。じゃケイト座って」


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