私の恋は、期限つき
「凛、終わったけど目処つきそうか?」


「うん、もう少し。」


「待ってるぞ」


「ん、もう行く。」


取引先の見直しを済ませ、方針をみんなの報告書に載せて一斉送信。

これでとりあえず、終わり。


ん、お昼になっちゃうな。


「ケイト、すぐ帰る?」


「なに言ってるんだよ。凛といるに決まってるだろ?」


「なんで決まってるのよ、俊司、お昼でも食べてから帰ろうか」


「待て待て、凛。meのこと誘わないのか?」


「ケイトは、勝手についてくるでしょう?」


「お~凛。それは、以心伝心というやつか?」


「ハイハイ、どうでもよいけど、行くよ。」


ケイトのノリは、無視をしてジョージと朝霧に合図して事務所から出た。



あとは、夜のレセプションに参加しないとだな~

ケイトがいるってことは、そういうことなんだろうな。


「俊司、なにが食べたい?」

「だから~凛。なぜにmeに聞いてくれないのだ?」


「ケイトは、よいからこの近くの蕎麦屋でよいかな?」


「お~、ソバ!me、好きだ。」


「そう、よかったね。なら行こうか」


私とケイトのやり取りにいつものことながら、俊司が入ってこれない。


まったく、ケイトは、相変わらずなんだから。
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