私の恋は、期限つき
帰り道

ケイトが車で送ると言ったが、断って俊司と電車で帰る。

案の定、レセプションパーティーのパートナーとして連れて行かれるから、時間になったら、お婆ちゃん家に迎えにくると言われた。

はぁ~パーティーって、好きじゃないんだよな。


ため息をついていたら、俊司が声をかけてきた。


「俺がアメリカ行ったら、寂しいか?」

「そりや、寂しいよ。遊び相手がいなくなっちゃうじゃん。」

「遊び相手か…」

なんだか、俊司が切なそう。


「俊司が寂しいんじゃないの?なんでアメリカ行きなんて決めちゃったの?」


「研究のこともだけど、いろいろあるんだよ。」

なんとなく、濁されてる感じがする。



ケイトには、昔からいつも遊び相手を連れ去られているかもしれない。


やっぱり、私にとってケイトは、鬼門だわ!



そんなことを思いながら、夜のレセプションパーティーについて考える。


やっぱり、気が重い。


ケイトの奴め、きっと女避けに連れていくつもりだ。

そう思うと余計に気が重い。


ケイトって、あんな奴のくせして、けっこうモテるんだよな。

なんで彼女をつくらないんだ?
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