私の恋は、期限つき
「えっと~…」

「いまは、なんとも思ってないのわかってるから、向こうで頑張るから、見守ってくれ。」

「俊司…」

なんだか、俊司が急に男になっちゃった感じがした。
いつからそんなこと思ってたんだろ?

ちっともわからなかった。

私は、俊司にかける言葉が出てこなかった。


「そんな顔をするなよ。笑っててほしいんだ。」

そう言って、いつものように笑う俊司。

だから、私も笑う。
いつものように笑えてるかわからないけど…

俊司が笑っていてほしいと言うから…









なんだか、悶々とした気持ちのまま、夜を迎えてしまった。

お婆ちゃんの家でドレスアップしてケイトを待つ。


考えてるうちに、ケイトは、俊司の気持ちに気付いてたんだと思いあたった。


そうだ、ケイトって昔から私に寄ってくる男たちに何かしらしていたんだよな。
いつから俊司の気持ちを知っていたんだろ?


私がわからなかったというのに…



悶々としていたのが、待ってる間にムカムカしてきた。

ケイトの奴め~
やっぱり、あいつは、鬼門だ。

今日は、一緒に行かないといけないなんて思うだけで、どうにも平静でいられない。


< 33 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop