私の恋は、期限つき
やっぱり、黙ってられないで土曜日にあった出来事を掻い摘んで美香さんに説明した。


俊司がアメリカに行っちゃうこと、告白じみたことされたこと、新川さんと偶然会ったことと、そこで食事の約束をしたことなどなど…

美香さんも俊司のことをお茶屋の孫息子だとしっている。




「へ~、なんだか一気にいろんな出来事が押し寄せた感じね。
金曜日に言って、土曜日に偶然会ったなんて運命感じちゃうわ。」

美香さんが夢見る少女のように言う。


「それに、俊司くんが凛ちゃんのこと好きだったなんて、わからなかったわ~
だけど、考えてみたら、合コンに誘いだしといて、いつも引っ付いてたって話しだったわよね。何げにアピールしてたのかもしれないわよ。凛ちゃんにくっついていたなら、凛ちゃんに異性が寄ってこないのと同様、自分にだって異性が寄ってこないってことだものね。」


そう言われて考えてみる。

そういえば、合コンてよりゼミとかの飲み会とかって感じで、連れて行かれてもいつも隣に俊司がいて新しい出会いにならなかった感じがした。
そこにいた女子生徒たちは、俊司のことを見ていた感じだった。
私が少し席を立つと、すぐに女子が群がっていた。
それで、面倒な女子避けにされてると思ったし、俊司がけっこう人気なんだと思ったんだよな。

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