私の恋は、期限つき
「紳士的な彼氏でよかったわね。初めてだから、大切にしてくれてるのかもよ。」


そんなこと言われて、照れてしまう。

「そ、そうですかね。」


「もしかして、キスもまだだったりするの?」

美香さんに突っ込まれて無言で頷く。

「そっかぁ~お茶屋の息子ズも知ってて、大切にしてたのかな?」


そりゃ、知ってたろう?
合コンなどに誘ってほしいって言った理由が彼氏をつくってみたいからだと言ったんだから。

そのときに、向こうでそんな存在がいなかったことも、話しをしている。


美香さんは、またいやに納得しちゃってるけどなんでだろ?


「凜ちゃんは、大切にされてるね。」


美香さんの言葉がいちいち照れくさい。


大切にされてるとは、思ってるけど、25歳になったなら、いまの生活でいられなくなる。

ましてや、恋愛なんて自由にできないだろう。


お付き合いできたけど、あと半年のうちにしっかりと恋愛したい。


そんな願望が頭の中を占めていた。


初めての付き合いが期限までのうちに、どうなるかなんてわからなかったからだ。

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