私の恋は、期限つき
約束のデートの日、いつものパンツスタイルでなく、スカートにしてオフィスカジュアルなスタイルにしてみた。


「あら、凜ちゃん、今日は、かわいらしい格好にしちゃって、デートだからかな?」

美香さんにからかわれ半分過ごした。






デートの待ち合わせの最寄り駅へ向かう。

駅からスカイツリーが見える。
この町は、どこからでもスカイツリーが見晴らせるが、小さな商店や会社がひしめいている。

大きなスカイツリーを眺めながら、大我さんを待つ。

突然、背中から抱きつかれてビックリする。
そして耳元に
「待ちましたか?」
と、穏やかで優しい声を聞いて、後ろを振り向けば、銀縁メガネで微笑んでいる大我さんがいた。

「今日も、かわいらしい格好をしてますね。」

そう言われて、照れてしまう。

大我さんこそ、ダークスーツに身を包み、出来る男って感じを醸し出している。

駅からスカイツリーに向かって歩いていく。


地元にいるんだけど、スカイツリーに行ったのは、数えるほどしかない。

いつでも眺めているが、実際に行ったりは、なかなかしないもんだ。


大我さんと手を繋いで歩いていると、デートをしてるんだと実感する。
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