私の恋は、期限つき
クリスマスイブに大我さんと会う約束をしていた。


仕事の関係で、少し遅くなるとも言われた。


待ち合わせのホテルのラウンジへいつもよりお洒落をして行く。


シンプルな紺色のワンピースに白のケープ、アクセントにバッグとパンプスが赤だ。
アクセサリーにパールを身につけてさりげなく華やかさを出している。

セミロングの髪は、ふるゆわな巻きにして垂らしている。




ホテルのラウンジで、大好きなアッサムのミルクティーに砂糖を少しいれて飲んでいる。

ふぅ~少し、落ち着いているかな?
大我さんに面と向かって冷静でいられるかしら?


あの報告をうけてから、大我さんに会うのは、はじめてだ。


もし、スミスとの関係で近づいてきたのなら、別れないといけないかもと思うと切なくて、笑顔になれそうになかった。


今日は、クリスマスイブ、一応プレゼントなんかも用意してみたんだけど…
よろこんでくれるかな?
普通の恋人同士のように、過ごすことができるのかな?

いままでの笑顔が偽りだったと思いたくない。


そんな気持ちを抱きながら、ラウンジで待っていた。


< 61 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop