私の恋は、期限つき
今日の大我さんの格好は、グレー地にストライプ柄のスーツを上品に着こなしている。
体によくフィットしていて、仕立てものだというのわかる。


そう、着るものや持ち物もそれなりに高級なものばかりだ。

少し考えれば、一般のサラリーマンじゃないってわかる。
さっきのサラリーマンと比較しても、その差は、歴然としている。


なんで、気付かなかったんだろう?


大我さんに連れられて、ホテルのレストランへと向かう。

予約をしていたようで、すぐに席に通される。


目の前には、クリスマス仕様の料理が並んでいる。


「かわいらしくて、おいしそう!」

食べることが大好きな私は、おいしいものに目がない。
一緒に食べていて、好き嫌いなく綺麗な食べ方の大我さんといるのは、とても気持ちよい。


「凜さんは、いつもおいしそうに幸せそうに食べますね。」

「だって、大我さん。おいしいものを食べているときってのは、幸せなんですよ。」

メインのラム肉をいただきながら言う。


うん、このラム肉も臭みがなくて柔らかくておいしい。

二人で向き合って食事していると、嫌なことを忘れて過ごしていられる。



そんな私を大我さんが、微笑みながら見つめていて、その瞳がすごく優しくて照れてしまう。
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